フィボナッチ・リトレースメントとは?
フィボナッチ・リトレースメント(以下FR)を用いた押し目・戻りポイントの予測は、私のトレードスタイルの核となるものです。
自然界に多く見られ、また建築様式などにも古くから取り入れられているフィボナッチ比率をチャート上に表示する指標がFRです。
【フィボナッチ比率】
23.6%
38.2%
50.0%(半値戻し)
61.8%
78.6%
100.0%
127.2%
138.2%
150.0%
161.8%
178.6%
200.0%
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●フィボナッチ・リトレースメントの基本
チャート上のワンスイング(ひとつの山や谷)の高値と安値や、ひとつのトレンドの高値と安値を線で結び、フィボナッチ比率を表示させます。
この中で特に意識されやすいのが、38.2%、50%、61.8%です。
●38.2%
強い上昇や下降が発生したときには勢いがあるため、38.2%前後の浅い押し目や戻りを作りながらトレンドが継続してケースがよく見られます。
また押し目や戻りを作っている場面では方向感が見えにくく、ローソク足が横移動するように並んだり、フラッグやペナントのパターンが発生することも多々あり。
ただしこれらは、トレンドの終わりそうな場面でも出やすいため注意が必要です。
【38.2%が意識されたチャート例 その1】
大きく下げたあと、38.2%まで戻ってから再び下がりました。
38.2%の価格が戻り売りのポイントになった典型例です。

【38.2%が意識されたチャート例 その2】
こちらは38.2%が上昇トレンドの押し目になったチャートです。
一度上昇してから、38.2%まで落ちて、そこからまた上昇しました

●61.8%
トレンドの初期や安定して継続しているトレンドの場合、61.8%付近で押し目や戻りを作るパターンが多く見られます。
また61.8%まで戻っていく部分を短い時間足で拡大して見ると、小さなトレンドが発生していることが多く、このトレンドの終わり際を狙うと、61.8%を基準とした押し目や戻りを的確に狙うことができます。
【61.8%が意識されたチャート例 その1】
一気に下落したあと、61.8%が戻り売りの起点になっていることが確認できます。

【61.8%が意識されたチャート例 その2】
こちらも61.8%から再び下落トレンドが再開しています。

●フィボナッチ・リトレースメントを使用する際の注意点
38.2%と61.8%以外に、半値戻しとなる50%付近もよく意識されます。
ただしFR単体ではエントリーする際の根拠としては不十分なので、ダイバージェンスやチャートパターンと組み合わせて総合的に判断します。
なおFRを線(ライン)ではなく面(ゾーン)で解釈するのが私流の活用法です。
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| | 2019/11/15 16:40 | |